「流れ星」「モリのアサガオ」完結

月曜日の2本のドラマが完結しました

テレビ東京系の「モリのアサガオ」は
この時間帯のドラマとして初めての挑戦で
なおかつ「死刑制度」を取り上げた問題作として
低視聴率にもかかわらず
よくここまで頑張ったと評価したいです

ただ出来は決してよくありませんでした

原作、脚本、制作、出演者すべてに
問題があったと思います

一般人とはほど遠い世界を描くだけに
もっと真実に近い形で展開してくれたら
評価もより高くなったことでしょう



「流れ星」は最終回で最高視聴率を記録しましたが
やはりそれだけ見ごたえのある作品でした

最高によかったのは音楽の使い方です

よく考えるとかなりの部分で
ほぼテーマソングのみが流され
それがあまりに物語にマッチした
非常にいい曲なので
たいした場面でもないのに
ぐっと感動を盛り上げる効果を発揮していました

台詞も多くのものがしっかり磨かれており
大事に大事に作られた作品でした

倉本聰の流れを受け継ぐ宮本理江子らしさが
随所に出ていましたね

ラストシーンの後に残る余韻はさすがでした

ただし、1年後、3年後
何かの拍子にふと思い出すような
作品になったかどうかは
少し疑問のあるところです

それにしても久々に楽しめた月９ドラマでした



奇抜なストーリー展開を無理やりひねり出すより
ごく身近にあるようなできごとを
制作側全員の力で
心の琴線に触れるような作品に仕上げてくれれば
テレビドラマの未来は
決して暗いものにはならないと確信しています


病院モノがいいとか
警察モノがいいとか
そんな表面的なものではなく
予算を掛けずとも
内容を磨いて磨いて磨いていってほしいものです